ONEDOG:壁打翻訳手習帳

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西洋人が「イスラム国」の志願兵となる理由

イスラム軍事グループに加わる西洋人が増えているが、一体何故なのか。

斬首と大量虐殺のビデオをネット上で公開後、「イラクとシリアのイスラム国」(Islamic State of Iraq and Syria、ISIS)の野蛮な手段に対する悪評が高まっている。

アナリストによれば、その一方で、イスラム国はますます多くの外国人兵士を西洋からひきつけているという。一体、何故それほど多くの外国人が兵隊としてイスラム国に加わりつつあるのか。さまざまな説明があるが、オクラホマ大学のシリア専門家であるJoshua Landisの説によれば、ジハード(聖戦)を唱えるアルカイダのような他のグループと比べて、イスラム国は外国人を非常に歓迎するからだという。

「最大の理由は、イスラム国は、すべてのイスラム教徒を平等に遇するという哲学を持っているからだ。実際、イスラム国が唱えているのは、特にシリアにこだわったイスラム国家ではない。」とLandisは言う。「また、イスラム国のリーダーシップを取っているのは重要な役割を果たしている多くの外国人であり、外国人でも、哲学に反して実際には差別されるということもない」

ソーシャルメディアも重要な役割を演じている。

過去の聖戦グループは秘密裏のオンラインフォーラムを運営していたのに対して、イスラム国はメッセージを英語とアラビア語の両方で、そもそも一般に公開されているツイッターフェイスブック上で広めている。洗練されたプロパガンダ映像を通じて、変化を求めるムスリムの若者や、ムスリム以外でも聖戦の価値を認める世界中の若い信奉者に、イスラム国は手を伸ばしている、と専門家は語っている。

「強いアイデンティティと目的を持てずにいる多くの人々にとって、イスラム国の語る暴力的で過激な世界規模のストーリーは、簡単な答であり解決策となる。答を求めている人々にとって、そのストーリーは非常に強力なメッセージになりえる。」と、ワシントンのシンクタンクであるWashington Institute for Near East Policyで反テロリズムと情報活動の研究を行うDr. Matthew Levittは述べている。「イスラム国のネット上の資料は、獲得しつつある領地、創設されつつある国家、斬首される敵の姿を見せている。イスラム国は、自身が中東でもっとも魅力的な聖戦グループだと示しているのだ」

アメリカ国務省の推計によれば、50ヶ国以上の国から約1万2千人の外国人がシリアに渡り、イスラム国を含む多くのグループに兵士として加わっているという。国務省の報道補佐官、Marie Harfは、CNNに対して、シリアを拠点としたグループで戦っているアメリカ人の数は数十名から百名に及ぶと政府は見ていると語っている。

 タイムのオンライン上の記事から。NHKでやっていたドキュメンタリーは見逃してしまったのだが、イスラム教徒でもないのに兵士として加わるアメリカ人がいるというのは、やはり、何とも理解しがたい。SNSでオープンに宣伝されても、取り締まりを行おうとすれば言論規制や宗教的差別となるだろうし、どうせ諜報やチェックはされるのだから、広くオープンに宣伝することのメリットの方が大きいと考えているのだろう。欧米と日本の先進国、中国やロシアの新興国だけでなく、イスラムを加えた三すくみの構図で、世界はどんどん不穏になっていくのだろうか・・・。