ONEDOG:壁打翻訳手習帳

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Apple Watch 使用体験レポート

火曜日にカリフォルニア州クパチーノで盛大なファンファーレが鳴り響き、ハイテクの巨人のまったく新しいウェアラブルガジェットが発表されたが、このApple Watchについては不明な点が数多くある。バッテリーはどのくらい持つのか?最上位バージョンはいくらするのか?IPhoneとどのようなインターフェイスでつながるのか?

 

しかし、このデバイスを身につけて操作してみれば、確かなことが一つある。Apple Watchは、美しくデザインされたテクノロジー製品であり、巨大なポテンシャルを秘めている。事実、Appleや他のどの会社の製品を含めても、iPad以来もっともエキサイティングなガジェットだと言ってよいだろう。

 

この時計には、1.5インチ(38mm)と1.65インチ(42mm)の2つのサイズがあり、驚くほど様々な色とスタイルがある。どちらのサイズも非常に軽くしっかりしていると感じられる。Appleの広報担当は正確な重量の数値を教えてくれないだろうが、約60gのSamsung Gearよりも軽いようだ。

 

Apple Watchの手首への装着感は、とても自然だ。私の手首は男としては華奢な方だろうが、大きなバージョンでも大きすぎるようには感じなかった。現在市場に出ているスマートウォッチとは違い、四六時中注意を引こうとして、邪魔に思えたり、これみよがしに感じることもない。Apple Watchをつけていることをすぐに忘れてしまいそうだし、実際そうなるだろう。

 

Apple Watchサファイアガラスのタッチスクリーンはわずかに湾曲しており、宝石のような印象を与える。スクリーンは美しく、視野角も広く、デバイスのボディと一体としてきらきらと輝いている。指紋や汚れはつきやすいだろう。

 

CEOのティム・クックとデザインチーフのジョナサン・アイブはプレゼンテーションのかなりの時間を費やして、”デジタルクラウン”と呼ぶ時計の小さなダイアルについて説明した。これを使えば、スクリーンを手で隠さずに、画面をズームイン、ズームアウトしたり、リストをスクロールすることができる。このダイアルのさわり心地はしっかりしていて、滑らかに回るが、私が試したデモサンプルでは機能が無効化されていた。

 

バンドは、この製品を魅力的なものとする方程式のとてもわくわくする部分だ。バンドは簡単に取り替えることができるように設計されているが、デモでは実際に交換を見ることはできなかった。私が試したモデルの一つには、磁石を内蔵した柔らかい皮のバンドがついていた。iPadのスマートカバーをいじるのによく似ていたが、もっとしなやかな感じだった。メタルバージョンのバンドも同様に快適だった。

 

つまり、これまでの他のどのスマートウオッチよりも、Apple Watchは好感が持てる。しかし、そうしたこれまでの製品の大半がどれだけ不便なものだったかを考えればという話であって、それ以上の話ではない。ソフトウェアはあちらこちらでしゃっくりをしているような状態だった。タッチスクリーンは単なるタッチと意図のある長押しを区別できるはずだった。しかし、私が試した複数のデモ機は、長押しに対して動作がおかしくなった。もちろん、これらのデモ機は実際に製造される前のモデルだが。

 

キーノートプレゼンテーションでクックは、Apple Watchは長年の「深いイノベーション」を明らかにするものだと語ったが、このデバイスが実現を約束している多くの機能とこのデバイスに対する様々な疑問も明らかにされた。Apple Watchは来年初めから349ドルで販売される。すべての答を知るためには2015年まで待たなければならない。

 


Apple - Apple Watch - Reveal - YouTube

 

TIMEのWeb記事から。キーノートのデモは、実際に手首につけずにデモしていましたが、製品が発売されるまでにバグは取り除かれるのでしょうか?初期ロットを購入するのは、人柱になる覚悟が必要かも。

 

複数のモデルが用意されていて、バンドのバリエーションも多いようですが、それでも人と被りかねない時計をすることに抵抗のある人も多いかもしれません。そもそも、そういうことをするためのiPhoneであって、わざわざ何故時計が必要なのかという根本的な疑問もあります。電源、価格、無線方式、カード支払の代わりに使えるようになるのは日本ではいつになるのか、疑問はつきません。

 

万歩計や心拍計などのヘルスケア関連機能など、時計型のデバイスでなければできないこともありますが、それなりの価格に見合う価値を感じるかどうかは人にもよりそうです。はたして、あっと驚くような用途のアプリケーションが出てくるでしょうか。

 

個人的には、すぐにも欲しいとは思えないのですが、Appleのお手並み拝見というところです。

 

同時に、U2がニューアルバムをiTunesで無料で配布することも発表され、キーノートプレゼンテーションは彼らのライブで締めくくられました。それについての記事も出ています。

 

iTunes購読者に無料でアルバムを配布するというのは、U2がただでアルバムを配ると言うことではない。「金はAppleに払ってもらったよ。」とボノはTIMEの質問に答えた。「無料の音楽なんて信じちゃいない。音楽というのは神聖なものなんだよ。」 

 

お金って大事ですよね。神聖ですよね。そりゃそうです。