ONEDOG:壁打翻訳手習帳

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CES2015の最も独創的なガジェット、Bluetooth搭載でおしゃぶりが変わる?

世にも奇妙なところへようこそ。ここでは、Dr.フィル(人気番組の司会者を務める精神科医)、50セント(ラッパー)やカール・リプケンJr.(元野球選手)が、ホールをぶらぶらしていたり、ドローンをひょいとよけたり、セグウェイに道を譲ったりするのを目にすることになる。

 

今ラスベガスは金曜の夜だが、その上CES(コンスーマー・エレクトロニクス・ショー)が開催されているのだ。毎年、最新の最高の商品を宣伝するために、ガジェット・メーカーが「シン・シティ」ラスベガスで開催されるCESに集結する。昨年のショーではおたくが目を輝かせる18haの展示場に16万人以上の入場者が押し寄せたが、今年のCESはさらにそれ以上の最大規模になるものと思われる。

 

まだピンとこないというなら、今年のCESで見逃せない大胆で洗練された機器の一部を紹介しよう。

 

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Bragi Dash: Kickstarterのキャンペーンは商品が実際に誰でも買えるようになるまで普通取り上げないのだが(余りに多くのガジェットが市場にたどりつけないので)、最初に目にして以来、この小型のイヤホンを耳に装着したくてたまらない。このインイヤーヘッドホンは4ギガバイトの音楽プレイヤーを内蔵、防水仕様であり、心拍モニタリングのフィットネス・トラッカーでもある。CESがこのヘッドホンをイノベーション・アワードに選んだことで、この商品は日の目を見ることになるものと期待している。

このケーブルフリーのヘッドホンは、スマートフォンからBluetoothで送信されたストリーム音源や内蔵の音源を再生できる。このデバイスの製造元であるBragi社は、プレオーダーを299ドルで受付中で4月には出荷できると語っている。


Big Ass Haiku: もう一つのイノベーション・アワード受賞の”Haiku”は、スマートな詩のことではなく、彼ら自身曰く「世界一先進的なシーリングファン」である。これは私が今までに見た中でも最高にスタイリッシュな、天井に取り付けるファンと電灯のコンボだ。モバイルアプリと接続すれば、ファンはNest社のスマート・サーモスタットと連動し、空気を循環させて電気代を節約できる。

さらにHaikuには、照明用の39個のLED、予測学習用マイコン搭載の内蔵コンピューター、赤外線動きセンサー、環境条件検知機能が付いている。このファンはまさに驚くべきハイテクの集合体であり、1000ドルを超える値段に見合うものだ。


Fuz Designs Noke: 「ノー・キー」と読むこの59ドルのスマートロックは、御想像通り鍵がない。その代わりに、アンドロイド、iOSWindows対応のこの南京錠はBluetoothスマートフォンとつながり、ユーザーはアプリをタップすることで開錠することができる。スマートフォンを忘れても、心配は要らない。このボタン一つないデバイスをモールス信号のようにコツコツ叩けば、それを検出するので、スマートフォンなしでも解錠することが出来る。自転車用キットは4月出荷の予約注文受付中で、この鍵と付属のチェーンを自転車のシートポストに取り付けることができ、値段は79ドルである。

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Pacifi Smart Pacifier: 新たに親となると、何事にも心配がつきまとう。この心配に応えるのが、Blue Maestro社が今年のCESで発表したPacifiというBluetooth接続のスマートおしゃぶりだ。この39ドルのスーパーおしゃぶりは両親のアンドロイドやiOSバイスにデータを転送することができ、赤ん坊の体温を計り、薬を与えるときの手助けとなる。特にスマートな機能といえるのは、このおしゃぶりが放り出されたときにスマートフォンのアラームが鳴るようになっていることだ。


Quitbit Lighter: クールなハイテクで悪習を断てる時代になったのに、煙草の禁断症状に決別しない理由はない。がんの元に電熱コイルで点火する小型ライターQuitbitは、毎日の煙草の本数を数え、ニコチン摂取を段階的に減らす手助けとなる。3月出荷予定の注文受付を行っているこのデバイスは、マルボロレッド2カートン分の99ドルという御値段である。


Samsung Galaxy Note Edge: ここで取り上げるガジェットの殆どは「スマートデバイス」だが、CESの中心は依然としてスマートフォンとテレビである。メーカーは、ショーが始まるまではビッグサプライズを隠している。しかし、このSamsungスマートフォンは既に市販されている。新規の側面に回り込んだディスプレイはガジェットおたくが待ち望んできたものだ。5.6インチAMOLED曲面ディスプレイを使えば、アプリの情報表示・通知・操作をさらに広い領域で行うことができる。月31.54ドルでAT&Tから購入できる。


Sengled Snap Lightbulb: 最新のテクノロジーの完璧な集合体であるこのスポットライトバルブは、WiFi接続機能、LEDライト、1080pの監視カメラを屋内用・屋外用のパッケージに収めている。2015 CES イノベーション賞に輝いたこのスマートデバイスは、この春遅くに199ドルで発売される予定である。個人的にも、このデバイスを自宅の路地裏の投光照明に取り付けて、そこで実際に何が起こるのか見てみるのが楽しみで仕方がない。

 

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Sensoria Smart Socks:フィットネスアプリのデータがおかしいと感じているとしても、足は嘘をつかないーそれがこのセンサー機能ソックスの前提とするところだ。スマートソックスを強い磁石でパチンと小さな足首飾りに止めれば、圧力と加速度を計測でき、Bluetooth接続すればスマートフォンのランニングコーチアプリと連動して使うことができる。ランニングのフォームを計測する役にも立つ。ソックスのセンサーでかかととつま先のどちらから着地しているかを判別することが出来るし、歩調を計測することも出来る。まだ市販されていないが、足首飾りとソックスのパッケージ一式で199ドル、追加のソックスが49ドルである。


Vysk QS1 Quantum Security Case: セレブから商店に至るまで、ハッキングは2014年のテクノロジーに関する最大の話題だった。 Vysk QS1のようなスマホケースが出てきたことでもあり、2015年最大の話題はセキュリティーとなってほしいものだ。このケースにはスマホのカメラを隠すシャッターが付いているばかりでなく、アプリを使えば、通話やテキストを安全で暗号化された通信経路に迂回させて、デジタル盗聴者に対して一流のスパイ並みの情報保護を行うことも出来るのだ。現在は iPhone 5/5s用のものしかないので、このケースは万人向けというわけにはいかない。さらにその上、今はまだ229ドルで予約注文受付中をしている段階にすぎない。


WakaWaka Base: 2015年は明るく輝く太陽に備えて準備をしよう。 WakaWaka社は太陽光を活用する素晴らしいアクセサリーを作ってきた。そして、この会社は商品同様親切だ。商品が一台売れるごとに、これを必要としている発展途上国にも一台寄付するというのだから。この新しいチャージャーは10000mAhの出力容量があり、LEDライト4本を充電するのに充分だ。USBポートも5つあり、スマートフォンやその他のデバイスを充電することができる。価格と発売日は未定だが、相当の値段になり、すぐには発売されない可能性が高そうだ。

 

今年も面白そうなものが色々ありますね。スマートなんとかも大流行のようですが、少しずつ実用に近づいてきているのでしょうか?余計な御世話で終わるものも多そうですが、どれだけ商品化されるのか、楽しみです。最近はこういう斬新な家電製品がでてくるのは、すっかりアメリカになってしまったのが寂しいですが。