ONEDOG:壁打翻訳手習帳

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アメリカでマイノリティが多数派になる日

国勢調査でアメリカのマイノリティ人口が37.9%に達したことが明らかに

 

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米国において、白人人口は完全に停滞している一方で、マイノリティの出生数は死亡数をはるかに上回っていることが、木曜日に米国国勢調査で報告された。これは、白人人口をマイノリティ人口が追い抜く日が米国で近づいていることを示している。

 

この統計によれば、米国のマイノリティ人口は2004年には米国住民の32.9%であったが、2014年には37.9%にまで増加した。そして、ワシントンD.C.と同様に、ハワイ、カリフォルニアニューメキシコ、テキサスの4州では、マイノリティが多数派になった。マイノリティ人口が48.5%を占めているネバダ州が、おそらく、この4州に続くだろう。

 

ヒスパニック以外の死亡数が出生数を3年続けて上回ったことについて、ニューハンプシャー大学の人口統計学者ケン・ジョンソンは、これは米国でかつてなかったことだという。

 

「将来、ヒスパニック以外の白人人口の自然減を目にすることになるだろうが、それは今後10年前後で始まるとは思われない」と、ジョンソンは言い、不況と低い妊娠率がこの数字の落ち込みの原因だと付け加えた。「白人人口は、他に比べてかなり年齢が高い。つまり、死亡率も高いということだ。妊娠可能な年齢にある女性の数も減っている」

 

白人人口の増加速度低下と同時に、マイノリティの出生数と死亡数の比率は3対1に達している。昨年度の米国全体の人口増236万人のうち、95%はマイノリティによるものと推定されている一方で、死亡数のほぼ80%は白人である。しかしながら、ヒスパニック以外の白人人口は、主に欧州からの15万5千人の移民により、多少増加している。白人人口の増加は9万4千人にすぎない。

 

「皮肉なことに、いまやヒスパニック以外の白人は、他のどの人種よりも、人口増加を移民に頼っている」とジョンソンは述べた。

 

人口統計学者の予想によれば、米国では2040年代半ばにマイノリティが初めて多数派になる。その一方で、8310万人の2000年世代は、7540万人のベビーブーマー世代を今や追い抜き、史上最も多様な人種構成を持つ世代となっている。しかし、国勢調査の統計によれば、2000年世代に続く世代は、初めてマイノリティが多数派になる世代となる。5歳以下のアメリカ人の半数以上は、白人以外の人種なのだ。

 

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未来予想の類いは当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、一つだけ絶対に正確なのが人口動向です。2040年代には、アメリカでは白人がマイノリティになるわけです。このことは、アメリカ社会に非常に大きな影響を及ぼすことは間違いありませんが、それがどんな影響になるのかというのは難しい問題でしょう。


相変わらずアメリカでは人種問題から事件や衝突が発生していますが、こうした視点から見ると、白人のなかでも特に低所得層にしてみると、自分たちの国を乗っ取られようとしているという被迫害意識のようなものが芽生えているのかもしれません。最近又アメリカで頻発している、警察による黒人への暴行や黒人教会襲撃事件といった人種差別から生まれている犯罪の報道を見ていると、アメリカ社会の複雑さと問題の根深さをまざまざと感じさせられます。


翻って、日本でも、人口減少の対策として移民という話が出ますが、そもそも、日本に移民したいという人がどれだけいるかという問題もあるでしょうし、単純に人口の数合わせで移民を増やすことで一体どんなことが起こるのか理解した上で、現実的な判断をしないと、取り返しのつかないことになるでしょう。

 

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