ONEDOG:壁打翻訳手習帳

手習い故、至らぬところは御容赦。更新は、Twitterアカウント @0ned0g でお知らせします。

ドローン用途拡大への道を開くハリウッドに対する利用許可

木曜日、ハリウッドの支援を得て、アメリカ上空でのドローンの商業利用への道が開かれた。

 

アメリカ連邦航空局は、映画製作会社7社からの利用申請を受け、アメリカ映画協会からも圧力を受けていたが、そのうち6社は映画およびテレビ撮影用の特定のセットでカメラ搭載のドローンを利用可能であると述べた。これまで、アメリカ連邦航空局は、アラスカの未開地という極めて限定された環境以外では、ドローンの商業利用を認めていなかった。

 

はっきり言えば、アメリカの会社が人々の頭上を飛ぶドローンを合法的に利用できるようになるのは、これが初めてである。

 

農業、エネルギー産業、不動産業界、マスコミ、ネットショッピングなどの広範な業界にとっても、今回の決定は意義がある。ワシントンの法律事務所ワイリーレーンで航空関連法務の担当を務めるグレッグ・チリッロは、「今回のハリウッドに対する承認は非常に限定された範囲のものだが、すべての人にとって、これは事態が進展し始めたというメッセージだ。」と語る。

 

アメリカ連邦航空局理事、マイケル・P・ウエルタによれば、少なくとも40件以上の同様のドローンの利用申請がハリウッド以外からもあり、現在保留中になっているという。そのうちの一つはアマゾンであり、ドローンによる配達サービスへの許可を求めている。グーグルはオーストラリアの内陸部で「自力飛行機」のテストをおこなっていることが知られている。

 

アンソニー・R・フォックス運輸省長官は、会議電話でレポーターに「今日の発表は、商業利用の拡大に向けた重要なマイルストーンになる」と語った。

 

木曜日に6社が認可を受けた一方で、第7の会社、フライングカム社については、まだ審査中である。同社は、カメラ搭載のドローンを、一般人にも近い屋外の映画テレビ用セットで使用する可能性があるからだ。装置は毎飛行前に点検を受けなければならない。飛行高度は400フィート(約122m)を超えてはならず、パイロットのライセンスを持つ技師が操作しなければならない。撮影に際しては、アメリカ連邦航空局への連絡が必要である。

 

少なくとも現時点では、夜間の利用は禁じられている。

 

空の交通事情が悪化してドローンが住宅地で衝突を起こすようなことになりはしないかと心配している人たちもおり、そうした空の安全を主張する人々や監視グループは、今回のハリウッドへの許可にも反対している。また、プライバシー侵害につながることがおきはしないかということも懸念材料である。木曜日、フォックス長官は、今回の認可は航空関係者にリスクを負わせるものではないと判断したと語った。ソニーピクチャーやパラマウントピクチャーなどの映画スタジオは、すでに「トランスフォーマー/ロストエイジ」や「007 スカイフォール」といった映画の海外での撮影にはドローンを使っている。ミレニアムフィルムとライオンズゲートは、最近ブルガリアでの「エクスペンダブルズ3」撮影の一部で、ドローンに搭載したカメラを使っている。

 

アメリカ国内興行成績の深刻な不振に悪戦苦闘している映画スタジオは、今まで以上に魅力的なシーンを作り上げるために無人飛行機のカメラに期待を寄せている。これまでのヘリコプター撮影に比べて相当の経費削減が可能であり、安全性の向上が期待できることも、ハリウッドは指摘している。昨年、ディスカバリーチャンネルの番組撮影中にヘリコプターが衝突し、3名の死者が出たのは記憶に新しい。映画スタジオは、ドローンによる撮影をおこなえば映画製作をアメリカ国内にとどめることになるとも言う。

 

「アメリカ国内での映画・テレビ制作をさらに促進する環境を整えたことで、今日の決定は雇用創出にもつながる。」と、前コネチカット州上院議員のアメリカ映画協会クリストファー・J・ドット会長は述べた。そして、今回の決定により映画制作者は創造力をさらに高める新たな手段を手に入れたが、それはひいてはすべての観客にとっても歓迎すべきことだ、と付け加えた。

 

認可を得た映画製作会社6社は、エリアル・モブ、アストライオス・エリアル、ヘリビデオ・プロダクション、ピクトールビジョン、スナップロール・メディア、ボルテックス・エリアルである。

 

大手企業の中で、アマゾンはドローン利用を先頭に立って提唱してきたと思われるが、他にもドローンに目を向けている企業はいる。金曜日に、ドイツの運輸会社DHLは、ユイスト島の住民へのドローンによる荷物の配送を開始する。同社によれば、ドローンによる定期的な輸送が認められたのはヨーロッパ初ということである。

 

そして、エンターテイメント企業のドローン導入競争も、映画に限った話ではない。

 

カナダのアクロバットショー興業会社、シルク・ド・ソレイユは、月曜日にリリースしたビデオで、「クアッドコプター」と呼ばれるドローンをステージ上で使ったストーリーに挑戦している。このビデオは、ドローンに搭載された10台の浮かぶランプに囲まれた電気技師を描いている。ここで、技師は浮かんだランプの動きを指揮しているかのようで、それはディズニーの「ファンタジア」で踊る箒と戯れるミッキーマウスをちょっと思い出させる。

 

8月に、ディズニーは、屋外テーマパークでのショーに関するドローン関連特許を3件出願している。出願によれば、同社はドローンを利用して、投影スクリーンを空中に浮かべたり、巨大なマリオネット人形を動かしたいと考えている模様である。同社はコメントを拒否したが、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャック・スケリントンの飛行バージョンが、その特許では実施例としてあげられている。

 


SPARKED: A Live Interaction Between Humans and ...

 

 NYTの9月25日の記事から。最近、小型の無人飛行機、ドローンが話題になっていますが、本格的な実用化が始まりつつあるようです。