ONEDOG:壁打翻訳手習帳

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復活祭のウサギの起源は?

起源は聖書ではない

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復活祭(イースター)は、キリストの復活を祝うキリスト教のお祝いだが、チョコレートの卵とそれを運んでくるウサギについての記述は、聖書には見当たらない。

 

復活祭のウサギの正確な起源は謎に包まれている。一説によれば、復活祭のシンボルとしてのウサギは、異教徒の伝統が入り込んだものだという。特に、ウサギをシンボルとし豊穣の神とされるイーストラ(ゲルマンの春の女神)の祭りからではないかといわれる。ウサギは繁殖力が旺盛なことで知られるので、伝統的に豊穣のシンボルとされている。

 

卵も同様に新しい命の象徴とされている。復活祭の卵に装飾をおこなうのは、13世紀に始まったと信じられている。数百年前は、受難節のあいだ信徒は卵を控えていたので、教会は(受難節が終わる)復活祭に再び卵を食べることを許したのだという。History.comによれば、19世紀のロシアの上流社会で、宝石までもちりばめて装飾を凝らした卵を復活祭に贈りあうことが始まった。


しかし、一体なぜ、アメリカでは復活祭にウサギが卵を運ぶことになったのか?History.comによると、最も有力な証拠のある説は、耳のだらんとしたウサギをキャンディーの運び手とする考えを持ち込んだのは、ドイツからの移民だという。

 

いくつかの典拠に基づくと、ペンシルバニアに住み着いたドイツからの移民と共に、イースター・バニーは1700年代にアメリカにやってきた。ドイツからの移民は、ドイツ語で「Osterhase」、または「Oschter Haws」と呼ばれる卵を置いて回るノウサギの言い伝えを持ち込んだ。彼らの子供は、ノウサギが色を塗った卵を置いていけるように、巣を作った。やがて、この習慣はアメリカ中に広まり、復活祭の朝にノウサギが配達するものにはチョコレートやキャンディー、贈り物など他の品が含まれるようになり、巣の代わりに飾り付けたバスケットを使うようにもなった。さらに、ウサギが跳ね回りすぎておなかを空かせていたときのためにと、子供はニンジンをよく入れておくようになった。

 

ウサギが、どの国でも伝統的に復活祭と結びつけられている動物というわけではない。狐やカッコウのような他の動物をイースターと結びつける国もある。

 

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 渋谷の交差点をハロウィンの仮装をした若者が埋め尽くすようになったそうですから、次に来るのはイースターでしょうか(苦笑)。日本のクリスマスもいい加減ですが、アメリカでもどこでも結局はかなりいい加減なものだというのが現実かもしれません。まあ、子供は大喜びでしょう。日本でもイースターを祝うようになると、また独自の日本化が進んで変なことになるのかもしれないと考えると、ちょっと楽しみな気もします。

 

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