NASA、冥王星の月の地名をスターウォーズやスタートレックから命名へ
伝説のスタートレック俳優、ウィリアム・シャトナー「光栄だ」
NASAの科学者はオタクの旗を高く掲げる決意を固め、冥王星の月シャロンにあるクレーターと山をSFから命名する。
国際天文学連合(IAU)のルールによれば、冥王星のクレーターは水中の神話から名付けられなくてはならない。しかし、ニュースによれば、NASAは冥王星のクレーターと山の名前を提案するに当たりもっと自由な裁量を持っており、NASAの科学者はスターウォーズやスタートレックからファイアーフライやドクター・フーを地名として挙げるだろうという。
今のところ、ヴェーダー、スカイウォーカー、レイア・オルガナといった名前はクレーターの地名として提案されており、ロード・オブ・リングのモルドールは冥王星の月の北側にある巨大な暗い地点の名前に挙げられている。ジョス・ウィードン監督の単発に終わったSFテレビドラマ「ファイアーフライ」の人気のあった宇宙船にちなんだ「セレニティー谷」というものまである。
新しい名前はまだIAUの承認を受けなければならないが、科学者たちはこれらの名前は承認を得るに充分な文化的遺産であると楽観視している。(IAUはすでに、土星の月の地名として(トルーキンの「指輪物語」の登場人物である)「フロド」と「ビルボ」を承認している。)
前述の映画やテレビ番組のスターたちも、支持を表明している。スタートレックでカーク船長を演じたウィリアム・シャトナーは、「自分が創造に参加したキャラクターが、このような敬意ある形で認められるのは、光栄だ」と語っている。
宇宙探索が進めば、それこそ名付けなければならない地名は際限なく増えていくでしょうから、ギリシャ神話だけではどうしても地名が不足するでしょう。神話と言うことであれば、世界中にいくらでもあるわけですが、アメリカ人にしてみれば、アジア、アフリカやパブアニューギニアの神話から聞いたこともない読みにくい地名を付けようとはいう気にはならないでしょうし、それならSFから命名しようということになるのは当然の成り行きかもしれません。